Ubuntu 10.10のサポート期間は2012年4月で切れている
Ubuntu 10.10、サポート終了 | マイナビニュース
このサポート期間を長いとみるか短いとみるかは人それぞれだけど、Ubuntuはリリースされた時点で利用できるアプリケーションがかなり最新に近いものであることが多く、「最新のXXXを使うためのTIPS」のような話題は少ない。Ubuntu 12.04に入っているPythonは「2.73」で、これは先月・2012/4/11にリリースされたものだ。まあ、古いものを使わざるを得ない、最新版を入れるための手間・ストレスにさらされずに済むメリットは大きいけど、あまり長くないサポート期間にどう向きあうのか、というのも考えものだなと。
デスクトップ用途で使っているPCはほとんどデータを入れたりしないので、いきなり使えなくなってしまってもあまり困らないけど、サーバ用途で使っているPCのUbuntuのほうが問題。ファイルサーバ他いくつかのサービスを稼働させていて、Ubuntuバージョンは11.04。今秋サポート切れになる予定。バージョンを差し替えるにあたって、確実にデータを退避してos入れ替え後に以前と同様稼働させるための手間がどれだけかかるのかと。
プログラミングフォント・Rictyをインストールしてみた
Ricty (リクティ) は Linux 環境での研究・開発に適したフリーのプログラミング用 TrueType フォントです。C、C++、FORTRAN、Python、Perl、Ruby、AWK、シェルスクリプト、Makefile、LaTeX など、UNIX 系のコーディングにおける使用を想定しています。以下の 2 つの等幅フォントの合成とプログラミング用フォントとしてのいくつかのチューニングを行う Ricty 生成スクリプトの配布を行なっています。
プログラミング用フォント Ricty
フォントファイルそのものではなく生成スクリプトが配布されていて、プラットフォーム別の生成方法が紹介されている。Macで生成されたらしいttfファイルをもらえたので、インストールしてみた。
手順はUbuntu Japanese Team Wikiにある以下の方法で。「~/.fonts」にフォントファイルを放り込んで、「fc-cache -fv」を実行するだけでOK。ディレクトリがなければ自分で作る必要がある。
UbuntuTips/Desktop/InstallFont - Ubuntu Japanese Wiki
さっそくgvimのフォントに設定してみた。
これが設定前。「guifont」に「Inconsolata」、「guifontwide」に「Takaoゴシック」を設定している。いずれもaptでインストールしたか最初から入っていたフォント。
これが設定後。和文フォントも一緒に入っているとのことなので、guifontとguifontwideの両方にRictyを設定してみた。
いかがだろうか。ほんの少し雰囲気が変わり、やや行間隔が開いたように見える……、がそんなに変わっていないか?
よくサイトのフォントの説明を読んで分かった。
Inconsolata
「Top 10 Programming Fonts」や「プログラミング時に最適なフォント『Inconsolata』」などで高い評価を受けているサンセリフ体欧文フォントMigu 1M
M+ 1M と IPA ゴシックの合成フォント (旧称 M+1VM+IPAG circle/M+2VM+IPAG circle) であり、「Windows でプログラミングに最適なフォントを探す」などで高い評価を受けているゴシック体和文フォント
この2つのフォントを組み合わせてチューニングを加えたものがRictyということになる。Inconsolataは元から使っているフォントそのものだ。TakaoゴシックはIPAゴシックの派生フォントなので、Migu 1Mはそのバリエーションということになる。だから大して変わらないのは当たり前、ということだ。
大きな感動はない。しかし、VLゴシックだと行間が開きすぎるし、Takaoゴシックは狭すぎる。Rictyはそんな微妙な隙間ニーズを埋めてくれるのかもしれない。
起動時に表示されるクラッシュ報告
クリックすると、さらに不穏なメッセージがでる。
申し訳ありません。Ubuntu 12.04 で内部エラーが発生しました。
「詳細を表示」を押すと、具体的にどこでエラーが出ているかがわかる。「/usr/bin/blueman-applet」なので、たぶん通知スペースへの表示用のソフトウェアだと思う。
実際にはbluetoothのアイコンはちゃんと起動したままだし、bluetoothのマウスもちゃんと認識しているので、使用上の問題になっていない。「今後、この種類の問題は無視する」にチェックすれば同様のエラーに関しては表示されなくなりそうなものだけど、アップデートで改善されるかもしれないから、しばらくはこのままにしておくつもり。
12.04からじゃないのかな、このたぐいの報告を表示するようになったのは。
Xubuntuで起動時に音楽を鳴らすようにする
This works on my Xubuntu Natty install. I found a .ogg sound file that I wanted to use as a start up sound so needed an command line ogg player to play it.
start-up sound | Martin's Ubuntu Blog
海外のユーザの記事なので、簡単に要約するとこんな感じの手順になる。
- ogg123をインストールする(音楽ファイルがoggだから?)
- 「/usr/bin」配下に起動時に音楽を鳴らすためのスクリプトを設置する
- 「設定マネージャ」から「セッションと起動」を開き、「自動開始アプリケーション」に作ったスクリプトを追加する
起動時サウンドを設定するための設定画面をインストールして解決できるかと思ったが。これしか手順を見つけられなかったというだけで、もっといい方法はあるのかもしれないけど、とりあえず試してみた。
ogg123をインストールする
Ubuntu 12.04でogg123を使う場合は、「vorbis-tools」というパッケージをインストールする。
$ sudo apt-get install vorbis-tools
インストールが完了したら、端末上で「ogg123 サウンドファイル」を実行して正常に動作することを確認する。まあ、このあたりはmplayerとかで代用してもいいような気がするけど、とりあえず書いてあるとおりにした。
スクリプトを作って設置する
記事には「/usr/bin」配下に置くと書いてあるけど、この名前で作ってやればXubuntu側が自動的に認識して実行してくれる、というわけでもないようなので、ホームディレクトリ配下に置くことにした。
エディタはなんでもいいので、次のようなファイルを作る。
これは参照先サイトにあったスクリプト。
#!/bin/sh #### play sound at startup #### ## reduce volume ## sleep 5 StartupNotify=false /usr/bin/amixer -c 0 sset Master,0 60% ## play sound ## /usr/bin/ogg123 /path_to_my/sartupsound.ogg ## increase volume again ## /usr/bin/amixer -c 0 sset Master,0 85%
amixerで起動時の音量を一度下げて音を鳴らしたあとで元に戻しているようなんだけど、amixerで変更した音量は永続的だし、起動するたびに音量を一定にされるのが嫌だったので外した。sleepは音を鳴らすタイミング的なものだろう。「StartupNotify=false」がなんのためにあるのか、これは少し調べた程度ではわかりませんでした。
#!/bin/sh sleep 5 StartupNotify=false /usr/bin/ogg123 /path/to/sound.ogg
これを「/home/username/bin/start」として保存して、実行権限を付与する。
~$ chmod u+x ~/bin/startup
ちなみにこの話題ではあまり関係ないけど、ホームディレクトリ配下に「bin」というディレクトリを作ると、起動時に環境変数「PATH」に追加してくれる記述が、Ubuntuの場合は「~/.profile」にある。他のLinuxであっても、「.bash_profile」等に同様の記述がある。
自動起動するアプリケーションに追加する
アプリケーションメニューから「設定」->「設定マネージャ」->「セッションと起動」を開く。「自動開始アプリケーション」というタブを開いて、「追加」を押す。以下のように入力して「OK」を押す。
- 名前
- startup sound (自分がわかればいい任意の名前を入れる)
- 説明
- 起動時の音楽(自分がわかればいい任意のコメントを入れる)
- コマンド
- /home/username/bin/startup
設定はこれで終わり。一度ログアウトしてログインしなおし、音楽が鳴ることを確認する。
端末上で動作するプレイヤーソフトを使って、音楽を鳴らすスクリプトをログイン時に動作するよう仕込む、というなんの工夫もないTIPSだけど、個人的にはまあまあ気に入っています。元ネタ記事に感謝です。
さくらインターネット・VPSで割り当てられたのが東京だった
~$ wget -q http://radiko.jp/area -O - document.write('<span class="JP13">TOKYO JAPAN</span>');
radiko.jpで割り当てられるエリアはどうも東京になっている。IPアドレスでGoogleマップを検索すると、大阪を指すんだけどね。特に使い道がないので、どうしようかなあ、というところ。
ufwでsambaに接続許可を与える
ufw(ソフトウェア・ファイアウォール)を有効にし忘れていたので、「sudo ufw enable」でアクティブにしたところ、sambaで使っている外付けHDDへ接続できなくなってしまった。それはそうだ……。
どのポートを使っているか「/etc/services」を見ればわかるかなと思ったけど、「samba」や「smb」の記述はない。「/etc/samba/smb.conf」を見ても、使用ポートの設定はなかった。
調べてみると、137/138/139/445あたりを使っていそうだけど、日本sambaユーザ会にあるWikiを見ると単純にそれらを開けることが適切なのかよくわからない……。sambaに関しては、ポート番号ではなくアプリケーションごとの指定で接続できるようにした。
ufw側でアプリケーションの一覧を調べる。
kosuke@localhost:~$ sudo ufw app list [sudo] password for kosuke: 存在するアプリケーション: Apache Apache Full Apache Secure Dovecot IMAP Dovecot POP3 Dovecot Secure IMAP Dovecot Secure POP3 OpenSSH Postfix Postfix Submission Samba
sambaに接続許可を与える。
kosuke@localhost:~$ sudo ufw allow Samba ルールを追加しました kosuke@localhost:~$
これで端末側からsambaで割り当てている外付けHDDを使えるようになった。
スティッキーキーってなーんだ
Xubuntuの設定マネージャにある「アクセシビリティ」のなかにそういう設定があり、ちょっと気になったので調べてみた。
スティッキーキー
キーボード操作のなかには2つのキーを同時に使うことがある。例えば、アクティブなウィンドウを切り替えるために、Altキーを推したままTabキーをちょんちょん押して切り替えるなど。そういったキー操作を同時に押さなくても実現するのが「スティッキーキー」である。
参考にした記事。
キーボード(アクセシビリティ) | 日経 xTECH(クロステック)
スローキー
スローキーを有効にすると、キー入力してそれが受け付けられるまでの時間を長くすることが出来る。設定画面を見ると、「確定までの時間」に「250」と設定されているので、250ミリ秒押された場合にキー入力として受け付けられることになる。
参考にした記事。
スローキー (SlowKeys) (OpenWindows ユーザーズガイド)
バウンスキー
キーを押したままにしておくことが困難なユーザや、キーを 1 回だけ押すつもりでキーをリピートさせてしまうユーザには、バウンスキーが役立ちます。バウンスキーを使用すると、単一のキーをすばやく押した場合やリピートして押した場合に、キーをウィンドウシステムに無視させることができます。
バウンスキー (Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド)
スローキーと一緒に設定することはできない、とのことなので、反対の効果が働くのだろう、と思ったが、これだけは試してみてもよくわからなかった。
アクセシビリティとは
実はほんの少しだけ、某メーカーのパソコン関連のアクセシビリティ製品を扱ったことがあるので、言葉の意味は人よりは知っているつもり。
アクセシビリティ(英: accessibility)とは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いをいう。
アクセシビリティ - Wikipedia