ラッシャー木村 死去

ラッシャー木村さんが亡くなりました。
リアルタイムでは全日で長いことやっていたファミリー軍団vs悪役商会ラッシャー木村しか知りません。もともとは国際プロレスで金網の鬼と呼ばれていたことがよく知られていますが、それも半世紀弱くらい前の話なんだよなあ。あとは「こんばんは、ラッシャー木村です」事件ですか。
Twitterでみつけたライター・佐々木亜希氏のコメント。

ラッシャー木村さん、お疲れ様でした。三沢さんや馬場さんや愛犬にはもう会えたでしょうか...。ご冥福をお祈りいたします。
http://twitter.com/sasakey/status/14613489697

愛犬……。
あと、なぜか高取英氏がコメントを出していてちょっと驚きました。高取英氏は寺山修司系の劇作家で、月蝕歌劇団を主宰している方です。

ラッシャー木村が亡くなった。金網デスマッチは、私が書いた 聖ミカエラ学園漂流記 に登場させた。劇的であった。
http://twitter.com/takatoriei/status/14610948129

聖ミカエラ学園漂流記は高取英氏の小説作品ということでいいのかな。中学生のころ、電撃文庫からリリースされていた聖ミカエラ学園漂流記がなぜか学校の図書室に置いてありました。オタクに傾倒し始めていた年頃ということもあってか、なんとなく気になって借りて読んだのですが、まあ、子供が読んでいいものではなかったと思います。

amazonのカスタマレビューを貼っておきます。内容をうまく要約していると思います。

時空を超え3000人の少女たちが、神との戦いに挑む。異色ファンタジー。と紹介されているが決してファンタジーではないと思う。やはり著者の演劇人としての世界観の作り出した本。反抗することのなかった女子高生の世代を描きつつも、影ではディスコで踊り狂いたいと願う少女、一番の優等生なのに影ではマリファナを吸い、オナニーに狂う女の子、そして彼女たちは既存の体制全てを否定する著者の願いのとおり、時空を超える戦いへと駆り立てられる。高取英本人の世界観が好きな人、戦う美少女が好きな人は、面白いかもしれない。露骨な性描写なども含めて購入して失敗。あくまでも芝居の世界の中で作り出されるべき世界であり、電撃文庫から文庫本にするべきものではない。出版社もちょっと安易。

うーん、ひどい。今の電撃文庫では考えられない内容ですね。はじめて隠れてエロ本を読んだときの気まずさに近い、背徳的な気分になったのを覚えています。今、もう一度読んでみたい作品のひとつ。ブックオフに置いてないかなあ。
ラッシャー木村死去の記事を目にし、高取英のコメントで金網デスマッチと聖ミカエラ学園漂流記に思いを馳せた。自分のプロレスという趣味とプロレス以外の趣味が、ぜんぜん関係なさそうなところでときどきこうやってリンクすることがあります。なんか面白いなあ。
話を大きく脱線させました。ラッシャー木村さんのご冥福をお祈りいたします。