モトフィズ・キャンピングシートバッグ2

モトフィズ(TANAX)のキャンピングシートバッグ2を購入した。早速それで一泊二日のキャンプツーをやってみたので、その感想や使用感について。

積載容量

標準が59L、拡張によって75Lまで対応する積載容量はかなり余裕がある。バッグ外側にあるループでマットのような長物を固定することも可能なので、実質的に積載可能な容量は仕様以上。バッグ上部のDリングを使ってネットやコードで荷物を積むこともできる。荷室へのアクセスは上部からだけではなく、バッグ左右からも可能。それと荷室の上にある袋に買い出しした荷物を入れることができる(説明書では『上面収納袋』)。

以上、カタログ性能の説明まんまだが、概ね期待通りだった。特に左右のから荷室へアクセスできるのが便利だが、これを有効に使うためには、よく考えて荷物を入れる必要がある。説明書にあるように、重い物を下へ・中央へ置くことは基本。道中で使うかもしれないものは上のほう左右どちらかへ。たぶん、重心を前後左右の中心・下部にしたほうが、走行中のバッグのズレを減らせると思う。なお今回、上部のDリングを使った積載は試していない。

車体への取り付け

車体への固定には、付属の固定用ベルト4本を使用する。片側が車体取り付け用のループで、もう片側がバッグを取り付けるバックル。それと前ズレ防止用のコードがあり、これはバッグ背面のDリングで車体の後部をループさせる感じで取り付ける。
車両はVTR250(古いほう)で、取り付け自体は簡単だった。しかし、前ズレはどうしても起こってしまう。59Lもの荷物で運転中に圧迫されるのは問題だが、使った感じ特に深刻なのは左右へのズレ。コーナーのたびに挙動を乱され、そのうち脱落するのではとかなり心配だった。ただ、これはしっかり車体の中央にマウントし、固定用ベルトで4点均等にテンションかけることで左右どちらかへの傾きは回避できた。正確には前ズレはどうしても起きてしまったが、それも程度の問題でちゃんと付ければズレるのも多少穏やかになる。
ちなみに前へのズレはギャップに乗り上げたときときつめのブレーキングで発生した。

感想

  • 積載量については満足。ただし、上手に物を入れないと思ったより載せられない
  • 車体への取り付けは少し神経質なくらい慎重に、時間をかけたほうがいい。前にズレて背中を圧迫される不快感、左右どちらかに傾くことによって安全性に問題がでてくる

車体への取り付けについては、バイクの種類にもよるだろうなと思う。VTRはネイキッドなので、シートの座面もまあまあ広いほうだし、そういう意味で多少ズレにくいとは思っているけど、しっかりしたキャリアがあればもっと違ってくるのかなとも。
あと、これはこの製品に限らないけど、重量がある荷物を載せて車両全体の重心が高くなることは、確かにバランスに影響する。よく「振り分けサイドバッグで低重心化を図る」みたいな話題をみかけるけど、その通りかなと思った。