忘年会やガールズバー

職場の忘年会の参加費、五千円。出欠を聞く時点で教えてくれればいいのにと思ったけど、聞かない俺も悪かった。
高くはないが安いともいえない。ただ、あらかじめ聞かされていたら、きっと参加しなかったと思える額だ。そうじゃなくても金曜夜だ。残業代よこせとまでは言わないが、五千円払って二時間近く酒の席にいなきゃいけない、それはちょっとなあと。
29歳でゆとりっぽいことを思うなあと、我ながら辟易するが、会社の飲み会の類はすべからず苦手だ。およそ8年近く会社のなかで働き、生活してきて苦手だという。8年という短くはない時間を経て至った気持ちに、自分では敬意を示したいし尊重したいと思う。
さらに8年経てば、この手の宴席が楽しく思えるかといえば、そんなことはないだろう。楽しめるやつは今も、これからも上手に立ち回り、それなり楽しんでいそうだし。そもそも楽しんでる人なんてどれだけいるだろう。だったらやめたらいいのに、やめないのは忘年会を楽しみにしてるほうが優勢だからだ。優勢なのは人数ではなく力関係かも。
職場の飲み会に限らず、何人もの人が参加する場は苦手だ。でも、最初からそうだったわけではなく、時を経てそう思うようになったから、それなりの理由があるし簡単には変えられない。

ガールズバーとか

メイド喫茶ガールズバーみたいな店が少しずつ増えている昨今。一人でいるのが好きだけど、本当の一人ぼっちは寂しい。1.5人くらいがちょうどいい。そういうニーズを捉えて流行っているのかなと、思ったりする。
まあ、数人で遊びに来てワイワイやってるお客さんは多いし、システム的にガールズバー側の多くはお一人様を歓迎しない。だからそういう側面もある、って程度の話でしかないけど。
苛烈な疑似恋愛を仕掛けてくるキャバクラは、俺のデリケートな心の機微にそぐわない。だからガールズバーのほうがマシだということ。

ビジネスチャンスとして

既存のガールズバーの仕掛け手は、風営業のキャバクラと違い飲食店としての届け出で開業できる気楽さやコストの低さを考えているかもしれない。
一人は寂しいけど、二人はちょっと多すぎる。これは今の世情を少なからず反映している。そんなニーズを担える新たなビジネスチャンスがあるんじゃないでしょうかね。貪欲な山師のみなさんのヒントになればと幸いです。