1/3 ユニオンプロレス 後楽園H大会 感想

引退したマッスル坂井が押さえていた後楽園ホールを譲り受け、大社長こと高木三四郎が電撃入団し、スーザン代表の交渉によって翌日の東京ドーム大会を控えている中西学の参戦を実現させたユニオンプロレス。特に、全席2,000円としたことが話題になりました。
1/3、観戦してきました。行くかどうか未定だったのですが、前日の晩にTwitterを眺めていたらスーザン代表がまだ予約受け付けているというので、メール送ってチケット確保しました。行ってみたら、なぜかリングサイドの前から4列目。スーザンシートってことになるんでしょうか……。昨年10月の新宿FACE大会、11月新木場に次いで3度目のユニオン観戦でした。

諸橋晴也・妻木洋夫 vs 伊東竜二(TKG48会員番号8番)・入江茂弘(会員番号36番)

大社長の仕掛けたユニットであるTKG48のメンバーだったらしい伊東と入江でしたが、特にユニットのアピールをすることもなく、TKG48のシャツを脱いでしまいました。軍団対抗戦と言われましてもね。諸橋が前に新木場で観たときよりよかった。なんかやる気にムラがある感じしますね。伊東が妻木をドラゴンスプラッシュで仕留めてピン。ふつうの試合。

チェリー・松本浩代・大畠美咲 vs ブラックチェリー1号・ブラックチェリー2号・ブラックチェリー3号

予想できてましたが、ブラックチェリー3号はさくらえみ似の金髪パンチでした。先に入ったチェリー組はチェリーの入場テーマであるトランスっぽいキューティーハニーで。ブラックチェリー組はなんとさくらえみの生歌によるキューティーハニーで登場。必然的にチェリー組が若いアピールをしてブーイングされる展開になりましたが、大畠に対してそれはちょっとあんまりかなと。ふつうの試合でした。

キム・ナンプン・趙雲子龍曹彰with真琴姫 vs 木高イサミ・矢野ケイタ・サバイバル飛田

キム・ナンプンが持つDDTエクストリームにイサミが挑戦。キャプテン・イリミネーションマッチ形式で行われました。前に新宿FACEで見たイサミvs矢野啓太のハードコアが個人的にはかなり面白かったので、この二人が組んでやるならコミカルもいいけどハードコアも見たいかなと。キム・ナンプンはSMASHにあがっている選手ですね。マイクは良かった。あっさり目なだったが、いい試合。イサミがエクストリーム王者になりました。

大家健 vs 菊池毅

この日、もっとも物議を呼んだ試合でしょうね。大家健の復帰戦でしたが、なんと10分間のパン食いデスマッチに、より多くパンを食べたら勝ちという試合形式で行われることになりました。会場入りしたときから、バルコニー間にワイヤーがあるなあと気になっていたのですが、パン用ものでした。大家健・1.5ブレットに対し、菊池・2.5ブレットで菊池の勝利。リングに散乱したパンくずが、蛍光灯の破片のように試合の過酷さを雄弁に語っているようでした。掃除かねてここで休憩。個人的には面白かった。

冨永真一郎 vs エル・ジェネリコ

華々しい学プロの実績を引っさげて登場したエロワード・ネゲロこと冨永。エル・ジェネリコはネットでしか見たことがなく、やたらと危険技をかけられるウルトラハードバンプな選手くらいのイメージを持ってました。どっちもいい選手です。特に富永はすごいね。技・受け・プロレス頭のようなものも、いわゆるデビュー直後のレスラーとは一線を画している。その冨永を引き立てるエル・ジェネリコもまたすばらしい。ゆとりTシャツは売店で売ったほうがいいんじゃないか?とてもいい試合でした。

高木三四郎(TKG48プロデューサー)・澤宗紀(会員番号4番)vs 大家拳號・円華

トイレ休憩的な試合かと思ったが、真霜と澤がよかった。試合後に高木が、大家が欠場している間にユニオンを盛り上げてくれたK-DOJOの二人に礼を言いつつ、大家が復帰した今は用済みだとアピール。なんつー物言いだ。そこに矢郷さん登場し、TKG48を追い払う。大社長に振り回されたプロレス難民vsTKG48が展開されるようです。いい試合。

石川修司 vs 中西学

中西参戦の裏にはスーザン代表の交渉があった模様で、詳しくはtogetterでまとめられている(Togetter - 【twitter劇場】 1,3ユニオン後楽園にメジャー選手を呼ぼう作戦)。
さてメインイベントは石川修司のチャレンジマッチ的カードで、ゴツゴツした試合が展開された。石川は善戦したけど、最後は中西のヘラクレスカッターで沈む。いい試合。
余談だけど、ユニオンでは試合後の決まり手を正確にコールしていることが気になった。同じような技にいろんな名前がつけられる傾向がある昨今では、やろうと思ってもできないことじゃないかと。DDT系はみんなこうなのか、神実況コンビの助力があるのかな。

感想

場末のインディ団体の底力を見た思いだ。ユニオンがよくやっているグダグダ劇もそれなりにあったけど、締めるところを締めている感じで間延びせず楽しめた*1
次回の2月は新宿FACEで、ルフィストが参戦する。本当ならもっと早くに呼んで欲しかったかなと思うけど。他の女子マットにも上がると思う。確か松本浩代が対戦したがっていた。

関連リンク

鈴木健氏のブログもあったような気がしたけど、見つけられなかった。MySpaceの仕様が変わってからすごく読みづらくなったなあ。

*1:11月に新木場で見たユニオンはたびたび菊池が乱入する展開に少しイライラした