女優兼業レスラー・志田光に闘いを見た

昨日・3/21のアイスリボン・後楽園Hを観てきた。地震後に最初に行われた後楽園ホールのプロレス興行となった本大会は、震災の影響や節電のために照明使用に制限がかかるといった不安要因があったけど、フタを開けてみればそれなりに盛り上がっていたと思う。会場では分からなかったけど、客入りは普段より悪かったみたいだ。

これまでに行われたアイスリボン後楽園H大会の客入りとメインのカード

バトルニュースで調べられた範囲で。

昨日 2011/3/21
737人、藤本つかさ vs Ray
2010/12/26
889人、高橋奈苗/夏樹☆たいよう/しもうま和美 vs さくらえみ/星ハム子/帯広さやか
2010/9/23
951人、里村明衣子 vs さくらえみ
2010/5/3
895人、りほ vs さくらえみ
2009/8/23
不明、さくらえみ vs 高橋奈苗

動員数に関しては、震災の影響が確かにあった。

セミファイナル 志田光 vs 朱里

志田・藤本・都の3人は、女優・タレントを兼業する選手だというフィルターがどうしてもかかってしまう。練習量やケガの影響が、ふつうの選手よりも大きいだろうと想像できるからということもある。実際に試合を見ると兼業とかはあまり関係ないと分かるけど、それでもメインとセミに志田と藤本のシングルを並べたことに対して思い切ったカードにしたもんだと思った。
志田はアイスリボンのなかでも、特に闘いを表現できる選手の一人だと思う。大会前日のUstream配信で須山伯爵が「他団体の選手とやって結果を出せるかどうかがキモ」といった話をしていた。強さや闘いを志田に期待している人は多いのだから、朱里との試合では善戦以上の内容が求められる。
朱里の試合は、Youtubeで華名戦と先月のユニオン新宿FACE大会で観たくらいだったが、昨日の志田との試合では朱里が思いのほかシビアな勝負ができることにちょっと驚いた。勝負タイムの半分以上は朱里のキックやグラウンド技術が、志田をコントロールしていた。試合内容では明らかに朱里のフィジカルや技量が志田を上回っていたようにみえたし、今でもそう思う。
朱里の腕攻めに志田は泣き声みたいな悲鳴をあげていた。アイスリボンのなかで志田はフィジカル面で優位であることが多いので、聞きなれない悲鳴だった。もしやアクシデントかなーと思ったけど、気合の現れだったのか。膝蹴りとファルコンアローで朱里を沈め、志田が試合を制した。
ありていにいえば、志田の意地と執念が朱里の技量を上回って勝利した、ということだと思う。アイス内での試合で、朱里戦のテンションを保つことは難しいような気がする。ビッグマッチで旬の選手を相手に本気を表現できる資質は、兼業・本業に関係なく会場へ足を運んででも観たいと思えるものだ。ふだんはアンダーカードで会場を盛り上げることに徹するが、他団体との対抗戦があれば誰よりも早く矢面に立ってみせる、例えば菊池さんのような。
そんなギラギラした闘魂を、志田選手に見た気がする。

関連リンク

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アイスリボンに見た闘いってことだと、昨年9月にやってたセンダイガールズとの対抗戦も面白かったですね。ずっと動画で見返したいと思っていて時々チェックしていましたが、Youtubeに誰かがupしたようです。