めいどりーみんへ行ってみた

メイド喫茶「めいどりーみん」に行ってみました。秋葉原だけで数店舗あり、池袋にも進出してきためいどりーみんはメイド喫茶としてはビジネスライクに運営しているようです。その姿勢を捉えたドキュメンタリーと、その関連エントリが話題になっていたことがありました。

「悲壮感のある(売上)目標はいらねーから!」
「追加オーダーが入るのが当たり前っていう空間作り。」
「9月30日にイベントをぶち込みたいと思う。」

平日の昼間、それも梅雨にしてはよく晴れた日に行ったせいかけっこうお客さんが入っていました。アルコール系をオーダーしているお客さんがけっこういる。
ショータイムっぽい時間があってメイドの子が音楽に合わせて踊ったりして、盛り上がってるお客さんもそれなりにいました。

印象的なエピソード

僕の向かいに座ったお一人様のお客さんがシャンパンボトルをオーダーしたのです。「モエ・エ・シャンドン」とかいう、けっこう高額なやつです。店内のメイドさんたちはおおはしゃぎで、他のお客さんに拍手を要求して盛り上げます。ボトルを開けるときにはカウントダウンを要求。最後はそのお客さんとメイドさん全員で記念撮影していました。話がここまでなら、どうでもいい話かと思うんですけどね。
ボトルをいれたそのお客さん、二杯目以降を手酌でグラスに注いでいたのです。
カウンター席で、ボトルはぬるくならないように恐らく氷の入った容器に収まっており、カウンター一席分としてはちょっと多めのスペースが要る。加えてメイドさんたちの盛り上げも手伝って、けっこう目立つんですね。
グラスを空けては手酌で注ぐ。帽子を目深にかぶった無口そうな男性客です。
その人がどうだか知りませんけど、これは僕にはとうてい耐え難い仕打ちです。そもそもシャンパンって炭酸飲料ですから、他のボトルのようにボトルキープはできないわけです(めいどりーみんにボトルキープのシステムがあるか知りませんけど)。キャバクラ的な感覚だとボトルを入れるからには女の子と一緒に飲みたいわけだし、シャンパンならなおのこと残したら損なわけです。
ドキュメンタリーの動画では、客単価を上げることに重きを置いている方針がみてとれます。しかし、この仕打ちはちょっと酷いなと思いました。
そのお客さんのグラスのコースターは底の部分がキラキラ光る電飾つきの特別仕様でした。何回ボトルを傾けたら空になるんだろうと考えたあたりでお時間となり、僕は夢の国を後にしたのです。