ハッスルサーバー+ムームードメインによるサブドメインの設定方法
ハッスルサーバーのWebスペースに、ムームードメインで取得した独自ドメインを組み合わせ、サブドメインを設定する方法を紹介する。
ここでいうサブドメインは、取得したドメインが「example.com」だとしたら次のようなドメインを割り当てること。
wiki.example.com blog.example.com
DNSを調べる
ハッスルサーバー側が提供しているDNSを調べておく必要がある。ハッスルサーバーのコントロールパネルから確認することができる。
コンパネを開いたら画面左側のメニューから、「DNSの設定方法」をクリックする。2つのDNSが表示されると思うので、それぞれのホスト名を控えておく。IPアドレスも併記してあるが、ムームードメイン側ではホスト名を入力するよう求められるので使わない。
ムームードメイン側のDNS設定
ムームードメインのコントロールパネルを開き、画面左側のメニューから「ムームーDNSセットアップ」をクリックする。取得したドメイン名が表示されるので、サブドメインを設定したいドメインの「変更」をクリック。
今まで設定したことが無ければ次のような画面が表示されるはずなので、「カスタム設定」をクリックする。
DNSのカスタム設定画面が表示されるので、「設定2」以下にある入力フォームで以下のように設定し、「セットアップ情報変更」をクリック。ムームードメインとは関係のないハッスルサーバーと組み合わせて利用するためには、「設定1」に何か入力する必要は無い。
No | サブドメイン | 種別 | 内容 | 優先度 |
---|---|---|---|---|
1 | wiki | CNAME | wiki.example.com | |
2 | blog | CNAME | blog.example.com |
ムームードメインで行う設定はこれで終わり。
ハッスルサーバーで独自ドメインを設定する
ハッスルサーバーのコントロールパネルを開き、画面左側の「独自ドメインの設定」をクリックし、次のようにドメインとディレクトリを関連付ける。
ドメイン名 | 表示ディレクトリ |
---|---|
wiki.example.com | /www/wiki/ |
blog.example.com | /www/blog/ |
サブドメインを使用するために設定は以上で終わり。反映に少し時間がかかることがあるようなので、しばらく待って「http://wiki.example.com」・「http://blog.example.com」へアクセスし、開けることを確認する。
注意がいるかもしれないこと
ハッスルサーバーでアカウント取得した場合のディレクトリ構成は次のようになっている。
/home/<アカウント名>/public/ ここ以下からFTPによるアクセスが可能 /home/<アカウント名>/public/www/ ドキュメントルート。変更できないと思うが
次のようなサイト構成にしたいとする。
- メインのサイト - http://example.com/ (http://www.example.com/)
- ブログ - http://blog.example.com/
- Wiki - http://wiki.example.com/
サイト | ドメイン | ディレクトリ |
---|---|---|
メインのサイト | example.com (www.example.com) | /www/ |
ブログ | blog.example.com | /www/blog/ |
Wiki | wiki.example.com | /www/wiki/ |
これでもいいといえばいいけど、これだとブログを開くために「http://blog.example.com/」でも「http://example.com/blog/」でも開けてしまう可能性があることに注意がいる。例で示したドメイン・ディレクトリの関連付けでは以下のURLが参照する領域は同じになる。
避けたければ、ディレクトリの割り当てを気をつける必要がある。メインのサイトのディレクトリを「/www/root/」などに変えればいい。
サイト | ドメイン | ディレクトリ |
---|---|---|
メインのサイト | example.com (www.example.com) | /www/root/ |
ブログ | blog.example.com | /www/blog/ |
Wiki | wiki.example.com | /www/wiki/ |
WordPressや似たようなCMSを設置するならこうしたほうが確実だと思う。たいていこの手のWebアプリケーションには「.htaccess」が含まれていて、.htaccessによる設定は配下のディレクトリにまで及ぶからだ。問題にならないことのほうが多いと思うけど念のため。