Ubuntuで使うテキストエディタを考える

今年の2月に自宅PCにUbuntu10.10を導入して以来、どのテキストエディタを使えばいいのかずっと考えてきた。Windowsで使っていたテキストエディタがそのまま使えればベストだけど、そうも言っていられないのが現実だとようやく分かってきた。Windowsの実行ファイルをUbuntu上で動作させるWineを使えば、大抵のWindowsソフトウェアをUbuntuに持ち込むことができるが、満足の行く結果が得られることはあまりないみたいだ。Windowsで10年近く使い続けてきたサクラエディタをWine上で動作させることはできるが、致命的な弱点として、Wine上のサクラエディタとその他のアプリケーションの間で、コピー&ペーストのやりとりができない問題があるようだ。「Unicode版」として配布されているサクラエディタなら問題ないとどこかで読んだけど、どこから入手できるのか分からなかった。

郷に入りては郷に従えなら、LinuxディストリビューションであるUbuntuならUNIX系・Linuxでよく知られたテキストエディタを使うべきなんだろう。つまり、vimvimemacsのどちらか。

ちなみに、Ubuntuだとgeditやターミナル上で動作するnanoといったエディタも$標準で使えるし、これらはviやemacsのような独特のキーバインドがあまりないから、覚えやすいといえば覚えやすいかも……。ただ、Windowsで使い慣れたテキストエディタに比べれば雲泥の差で機能不足を感じる。特に、nanoはコンパイル時に指定したキャラクタセット以外は扱えないというから、ちょっと話にならない。ちょっとした設定ファイルをいじるくらいなら、geditやnanoでも問題ないと思う。

コーディングが作業の中心だというなら、eclipseだけでもいいかもしれないが、そういうわけでもないから、やっぱりviかemacsどちらかは覚えたい。

Wikipediaにはエディタ戦争という記事があり、要するにviとemacsどちらが優れているか、両陣営による論争ネタがあったりする。もちろんこれはネタに過ぎなくて、割と重量でカスタマイズ性に富んだemacsと、軽量でシンプルなキーバインドで操作できるviを単純に比較はできないだろうなと。

両方それなりに使えるようになるのがいいんだろうとは思う。

この記事はvimで書いた。偶数日はvim、奇数日はemacsにしたら覚えますかね。