日本語入力はmozcで
Ubuntuの日本語入力はmozcでいい。Anthyの苦行をいつまでも続ける必要はない。苦行そのものに大して意味はないとブッダも言っていた、と思う。
Ubuntu標準インプットメソッド・Anthy
Ubuntu 10.10 の日本語入力は標準でAnthy(アンシー)が使えるようになっているが、こいつは相当バカだ。MS-IME並みかそれ以上にひどいと個人的には思っている。といっても、いちおうUbuntuの標準だし、日本語入力のような重要なものをおいそれと差し替えるのは抵抗があったので、Anthyを使い続けていた。
「使い込むうちに賢くなりますように……」
儚い祈りに違いない。
Google日本語入力・オープンソース実装、その名は「mozc」
Google日本語入力のオープンソースによる実装であるmozcの存在は、前から知っていた。ただ、ネットで調べると導入手順がけっこう複雑そうだったり、不安定さを知らせる報告があがっていたりと、Ubuntuビギナーには厳しいかなと及び腰になっていた。
ただ、日本語セットアップ・ヘルパからインストールすることができるんだよね。これはそんなにリスクないと思うし、実際に導入は簡単だ。心配は杞憂だった。
報告されているような不安定さをまだ目の当たりにしてはいないが、日常用途の日本語入力に関して、Anthyを使うよりずっと作業効率が高まるのは間違いない。
mozcで幸せになれる
WindowsからUbuntuに乗り換えたのは、単純にWIndows以外のOSを使いたかったことが第一の動機だ。プログラミングだとかLinuxの学習といったことは、個人的にはあくまで二の次だと思ってる。
だから、Ubuntuを使う上でなにより重要なのは、それが十分な実用性を備えたデスクトップOSであることだ。と思っている。インプットメソッドがそこそこまともに使えることは、その点において必須条件だし、Anthyは正直ギリギリとしか言いようがない。
メーラー・Webブラウザ・オフィスを標準で備えたUbuntuに、出来の悪いインプットメソッドが搭載してあっては魅力半減だ。Anthyを改善するか、mozcを標準で載せてくれればいいのに、とmozcを使って思ったことだ。Anthyに苦労させられている人は、mozcに乗り換えて幸せになろう。