Ubuntu 11.04 へアップグレードしてみた

自宅にあるメインとサブ2つのノートPCそれぞれにUbuntu10.10をインストールして使っているが、サブのネットブック "ONKYO SOTEC C1 (DC101W)" をアップデート・マネージャからUbuntu 11.04へアップグレードしてみた。

ウィザードに沿って進めるだけ

新しいUbuntuがリリースされたら、アップデート・マネージャにアップグレードを促すボタンが表示されるようになっている。ときどき表示されるメッセージを確認しながら進めるだけで、アップグレードが完了した。ダウンロードと実際のインストールの工程は、かなり時間がかかったと思う……。
途中で変更してある設定ファイルを新しいものに差し替えるかを問われるが、これはどうするのがいいんだろうな。僕は変更済み設定ファイルを破棄して新しいものに置き換えるようにしてインストールしたが、案の定使えなくなっていたキーボード・ショートカットなどが出てきた。例えば、デフォルトだと"F10"でメニュー表示するようになってるが、半角英数への変換に使うために無効化していた。それが元に戻ってしまっていたりね。

Unity

Ubuntu 11.04 の特色の一つがUnityだ。"Super"キーでランチャー的なメニューが表示されるようになっている。ただ、ネットブックのグラフィック性能だと、ちょっと荷が重いかな、というか心なし動作が遅め。今までランチャーを使ってなかったけど、代わりにキー・ジェスチャーでソフトを起動する"GNOME Do"を使っていた。Unityは我慢できないほど遅い、というほどではないけど、見た目がかっこいい以上の満足度を今のところ得られていない。

LibreOffice

Ubuntu 10.10まで標準搭載されていたOpenOffice.orgの代わりに、LibreOfficeがインストールされることになった。アップグレードすることで置き換えられたようだ。パッと見た感じ、特に違いはなさそうだし、実際も大差ないだろうな。

パネルが上1つになった

デフォルトでパネルが上の1つだけになった。画面をより広く使える点で、これは改善だと思う。特に画面が小さいPCにはありがたい。Unityがもっとサクサク動けばもっとよかった。

ちょっと使った感想

一般的には新バージョンがリリースされてからすぐ導入するより、1ヶ月程度待ったほうがいいと言われる。それはリリース直後は修正パッチがたくさん出ることと、公開直後はアクセス集中によってダウンロードに時間がかかるため。
とりわけすごい感動はなかったが、いちはやく新しいOSを使う体験を今までしたことがなかったので、まあ導入してよかったかな。その程度の感動。メインPCへの導入はもう少し様子を見てからにする。
現時点の問題として、emacsの背景が透過しないことがある。TwitterUbuntu 11.04をいれたら同じように透過しなくなったとのつぶやきを見つけたから、僕の環境だけで起きてるわけではない。ちなみに、emacsのバージョンが23.1.1から23.2.1に上がっていた。emacsのバージョン情報を元に検索してみたが、対処方法を見つけられていない。
あと、もうひとつ。ブートローダにgrub2を使っていて、このサイト(http://viva-ubuntu.com/viva-ubuntu/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%80%8Cgrub2%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%8C%E3%80%81.html)の情報を元にして解像度と背景画像を変えていたが、少し表示が変わった。デュアルブートのOS選択画面で、文字なんかが透明化されなくなってるんだよね。文字の背景色が設定されているような感じになってしまい、grub2の起動画面がやや見苦しくなってしまった。