アイスリボン道場マッチ初観戦 "さくらえみ vs 松本都"

今度行こう行こうと思いながら、さすがに遠いからということで見送り続けてきたアイスリボンの道場マッチ(埼玉県蕨市)。昨夜、初めて行ってきた。目当てはメインイベントの"さくらえみ vs 松本都"。

結果は惨敗

後輩相手に白星を献上することが多かった都に対し、さくらえみが"試練"・"最後のチャンス"として突きつけたのは、さくらえみ自身との20分アイアンマンマッチだった。


http://www.makoreco.com/ice/2011/05/ice289-ed.html

結果は惨敗。都は20分の間に11回もの敗北を喫することになってしまった。
この試合の結果や内容について、あっちこっちで語られている。

怪奇派? コミックレスラー? 松本都

松本都はタレント部門的にリングに上がることになったマッスルビーナスのなかでも、とりわけ体力・技量で劣っている*1。一方で強烈なキャラクターで技量を補う工夫によって、松本都はアイスリボンのなかでもトップクラスの怪奇派レスラーへと変貌を遂げた。

後楽園と新木場で数回観た程度でしかないけど、個人的には昨年5月に後楽園ホールで行われた3WAYタッグが松本都ベストバウトだった。そこに至る過程でベルトを奪取され失意にどん底にいた都だったが、念願だった葛西純とのタッグ結成によって心機一転、ハードコアレスラーへとジョブチェンジ。それを見事に結実させた後楽園ホールの試合は、流れと内容ともに満足できるものだった。まあ、葛西・GENTARO高橋奈苗によるところも大きいけど、そこに至るストーリーを作り上げたのは他でもない松本都だった。と思う。

しかし、都のプレーヤーとしてのレベルは低いと言わざるをえないし、観客の満足できる試合内容を提供することも、他の選手に比べると少なくなっている。昨年末から今年にかけてポコポコ新人がデビューし、彼女らに白星を献上し続けている都。さくらえみとの20分アイアンマンマッチは確かに試練であって、最後のチャンスでもあった。

何度もトライしてようやく決めたマンマミーアは、カウント1でキックアウトされた。みやここクラッチ*2も返された。要するに都の技量とキャラクターは、全てさくらえみに拒絶された格好になった。
この試合があって良かったのかどうかは分からないけど、都は誰も目から見ても後がない窮地に立たされた。

アイスリボンご来場ありがとうございました!
メインでvsさくらえみ20分間アイアンマンマッチ。
私は彼女に何も残せなかったかもしれませんが、私の中には、自身の感覚を疑う信じられない痛みと、さくらえみに対する消えない復讐心、黒い感情が残りました。
「また頑張ります」やスポーツマンライクな爽やかさとは無縁の思いです。
これは自分が今後プロレスを続けていく上で、大きな原動力になっていく事でしょう!
私はいつだって自分自身のために闘います!
次の土曜日はvsたま子というシングルが組まれました。
こちらもこちらで頑張ります。

アイアンマンマッチ | 松本都 オフィシャルブログ 「miyacoco in wonderland」 Powered by Ameba

アイスリボンにそういうシビアなプロレスができることに驚いた。全試合終了後の座談会で、松本都は恨みがましい負のオーラを全身にまとっていた。そんな都への次なる試練は、たま子とのシングルマッチだというから、アイスリボンは飽きないな。
雨で、しかも埼京線が40分遅延するトラブルに見舞われ、何度も引き返そうと思ったが、行ってよかった。
松本都にスポーツライクなプロレスが似合わないことは、言われるまでもなくみんな知ってる。だからこそ目を離せない存在でいられた。歪んだ闘志と復讐心をぶちまける都を、みんな待ってる。

*1:むしろ、それなりのキャリアがある真琴と比べて見劣りしない藤本と志田がすごい

*2:個人的に松本都の持ち技で勝負へのこだわりを感じるのは、みやここクラッチくらい(外道クラッチ?)