Ubuntu で検証用・開発用LAMP環境を構築する 〜 インストールまで
Ubuntuを使い始めた時点で検証用のLAMP環境を作ってみようと思っていたけど、Windows上でのXAMPPやレンタルサーバを使った場合に比べると、けっこう勝手が違う。たぶん、UNIX/Linuxの根底にある権限の考え方への理解が不足していたせいで、そう感じてしまったのだと思う。ググったり試行錯誤を繰り返しているうちに、無難なやりかたが分かってきた……。
LAMP Serverをセットアップする
LAMPは"Linux+Apache+MySQL+PHP(or Python or Perl)"を組み合わせた環境を指している。UbunuにはApache以降がデフォルトだと利用可能な状態になっていないから、インストールする必要がある。ひとつずつ調べてパッケージを追加してもいいが、"tasksel"を使うとこれらを一括でインストールできるから、特別な事情がなければこれを使う。
taskselでインストールする
tasksel はデフォルトでは使えないので、次のコマンドでインストールする。
~$ sudo apt-get install tasksel
インストールできたら、taskselを起動する。
~$ sudo tasksel
次のイメージのような画面が出るので、カーソルで"LAMP Server"を選択し、TABキーで了解を選択する。そうすると、LAMPサーバに必要なパッケージが全て自動的にインストールされる。途中でMySQLのrootのパスワードを設定するように促される。
ちゃんとインストールできたか動作確認する
インストールできたらブラウザで"http://127.0.0.1/"か"http://localhost/"へアクセスして、"It works!"と表示されるかどうか確認する。出ればOK。出なかったら……、出なかったことがないのだけど、Apache2の状態くらいは確認できるはず。
Apache2の状態確認、起動、停止、再起動のコマンド
Apacheの状態を確認する。"Apache2 is running"だから、起動している。
~$ sudo /etc/init.d/apache2 status Apache2 is running (pid 18810).
停止すれば、"Apache2 is NOT running."となる。
~$ sudo /etc/init.d/apache2 stop * Stopping web server apache2 ... waiting [ OK ] ~$ sudo /etc/init.d/apache2 status Apache2 is NOT running.
開始するには"start"を使う。
~$ sudo /etc/init.d/apache2 start * Starting web server apache2 [ OK ]
再起動する場合は、"restart"で。
~$ sudo /etc/init.d/apache2 restart * Restarting web server apache2 ... waiting [ OK ]
これでダメなら"/etc/hosts"を確認するくらいしか思いつかないが、hostsの見方や編集方法はあまり詳しくない。このへんいじってなければ問題になることはあまりないんじゃないの。
XAMPPはLinux向けのアーカイブも公開されている(XAMPP for Linux)。僕くらいの初心者レベルだと、どっちを使うほうがいいのか判断できないが、ホームディレクトリ以外に手動でアーカイブを展開するよりは気が楽だ。