アイスリボンの雰囲気

アイスリボンというプロレス団体の特色は、ローティーンからなる若年層から三十代後半まで選手の年齢層が幅広いことと、いわゆる女子プロっぽさに染まっていないところにあると思う。アイスリボンを立ち上げたさくらえみが退団した後、団体を牽引するのはプロレスレビューを条件に映画出演のオーディションを勝ちとった藤本つかさ志田光。ともすればタレント部門扱いされかねない位置付けだけど、実際はメーンイベンターでかつ、団体の精神的支柱である。特に藤本は昨年、被災地キャラバンとして被災地各所をバスで回って試合をして、米インディのチカラプロのマットで試合をしたということで、個人的には大いに感心した。いい試合するしね、実際のところ……。プロレスはキャリアでも老舗でもないのだと思った2011年だった。