Xubuntuで透過が無効になった場合の対処方法

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Xubuntuのパネルやインストールされているソフトのいくつか透過設定しているが、vinagreをインストールしてから透過が効かなくなったことがあった。vinagreはGNOMEVNCやRDPに対応したリモートデスクトップビューア。インストール後になぜか再起動を求められたので、嫌な感じはしていたけど。
Xubuntu 12.04 LTS(64bit)で起きた問題で、その解決までの手順を記す。ちなみにXubuntu 11.10 32bit版では問題なかった。

ログをみてみる

とりあえず、追加されたパッケージに原因がある可能性が高いと思ったので、「/var/log/apt/history.log」を調べてみた。

Start-Date: 2012-05-04  10:59:32
Commandline: apt-get install vinagre
Install: vinagre:amd64 (3.4.1-0ubuntu1), libgtk-vnc-2.0-0:amd64
(0.5.0-1ubuntu1, automatic), libavahi-ui-gtk3-0:amd64 (0.6.30-5ubuntu2,
automatic), libgvnc-1.0-0:amd64 (0.5.0-1ubuntu1, automatic),
libavahi-gobject0:amd64 (0.6.30-5ubuntu2, automatic)
End-Date: 2012-05-04  11:00:01

vinagreの追加時に依存性解消のために一緒に追加されたパッケージは次の4つだった。

  • libgtk-vnc-2.0-0
  • libavahi-ui-gtk3-0
  • libgvnc-1.0-0
  • libavahi-gobject0

調べてみる

Xubuntu+transparent+lost」あたりのキーワードでググってみると、類似の事例が少しでてきた。

Last day I have installed tight vnc server on my PC. After reboot my window-decoration options were changed, two more workspaces were added and xfce-panels went solid color (previously they were transparent). The problem is that I cannot change my panels to be transparent - this option is no longer available. Any ideas how to fix it?

xubuntu - Lost panel transparency and gain 2 more workspaces after installing tight vnc server - Ask Ubuntu

環境などの情報がなにもないので参考情報程度にしかできないけど、何かをインストールしたら透過が効かなくなる問題はあるらしいことだけわかった。

vinagreを削除したがなおらない

パネルの設定画面を見ると透過設定の項目自体がなくなっていた。vinagre追加時に入ったライブラリ等が影響している可能性が高そうだったので、vinagreと、それと一緒に入ったパッケージすべて削除することにした。

$ sudo apt-get purge vinagre

これでvinagreを削除。その他の依存パッケージを削除するときは「autoremove」を使う。

$ sudo apt-get autoremove

vinagreインストール時に再起動を求められたので、念の為削除後も再起動してみた。しかし、なおっていない。なぜだ。

もう一度ググってわかった

もう一度、事例を調べたが最初にでてきたフォーラムの書き込みくらいしか見つからなかった。しかし、回答をよく読んでみるとウィンドウマネージャを合成しろとか書いてある。

Enabling compositing in window manager tweaks solved the problem.

xubuntu - Lost panel transparency and gain 2 more workspaces after installing tight vnc server - Ask Ubuntu

設定マネージャから「ウィンドウマネージャ(詳細)」を開いてみると、「合成処理」というタブがあり、「合成処理を有効にする」のチェックがついていない。チェックすると、すぐに透過処理が有効になった。

ちなみにvinagreをもう一度インストールしても透過処理が無効になることはなかった。xfce4のリモートデスクトップビューアを使えばよかったのかもしれないけど、あったっけ。「apt-cache search client vnc」で検索してもそれらしいのがなかった。

Xubuntuで使えるスクリーンセーバーを増やす

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Xubuntuにはxscreensaverがインストールされていて、「アプリケーションメニュー->設定->設定マネージャ->スクリーンセーバー」を開いて設定変更等できる。
インストール直後に選択できるスクリーンセーバーは10種類しか存在せず、一覧のなかで名前が灰色で表示されているのはインストールされていないが、次のパッケージをインストールすることで200近くのスクリーンセーバーが選択できるようになる。

  • xscreensaver-data-extra
  • xscreensaver-gl-extra
  • xscreensaver-screensaver-bsod
  • xscreensaver-screensaver-dizzy
  • xscreensaver-screensaver-webcollage

端末から以下のコマンドを実行する。

$ sudo apt-get install xscreensaver-data-extra \
xscreensaver-gl-extra \
xscreensaver-screensaver-bsod \
xscreensaver-screensaver-dizzy \
xscreensaver-screensaver-webcollage

それほど容量があるわけでもないので、入れておいて損はないと思う。XubuntuはデスクトップとしてはUbuntuより面白みがないので、暇なときの手慰みにもよろしいのではないかなと。
個人的にはBSODが好きです。

Ubuntu12.04LTSにVMWare Playerをインストールできない場合

Ubuntu+Vmware」をキーワードにググると、たいていゲストOSをUbuntuにする話題がヒットしてしまうが、LinuxをホストOSにしてVMWareをインストールするインストーラもちゃんとある。
Ubuntu12.04へVMWareをインストールして起動すると、初回起動時にアップデートがでて、VMネットワークアダプタがうまく更新されずに起動しない問題があるようだ(エラー内容は失念した)。対処方法を2chXubuntuスレで見つけた。

164 名前:login:Penguin [sage]: 2012/04/27(金) 14:28:08.74 ID:4QrtLfRT (2)
>>159
VMWare Player の vmnet が動かなかったが
以下のパッチで動くようになったわ

ttp://weltall.heliohost.org/wordpress/2012/01/26/vmware-workstation-8-0-2-player-4-0-2-fix-for-linux-kernel-3-2-and-3-3/


165 名前:login:Penguin []: 2012/04/27(金) 15:59:51.32 id:PQB5bXZn (2)
>>164
素晴らしい先回りにThanks!w

Xubuntu Part2

Linux kernelのバージョンが「3.2」と「3.3」でのVmware Player/Workstationの動作の問題があって、それを修正するパッチがリンク先の記事から入手することができる。
Ubuntu12.04のカーネルは3.2。

$ uname -r
3.2.0-24-generic

これは32bit/64bitの両方で発生する問題で、いずれも同じパッチ適用でVMWareを起動できるようになったことを確認した。ただ、このパッチは公式配布のものなのかなあ、リンク先記事を細かく読んでいないからよくわからない。

Xubuntuでデュアルディスプレイを設定する

Xubuntuに戻しました。Unityのもっさり感に耐えられなかった。起動するソフトは限られているし、ランチャーはSynapseがあれば十分だ。
以前のXubuntuデュアルディスプレイを設定するときは、"/etc/X11/xorg.conf"を設定したり、xrandrを試したり、あれこれ思考錯誤したことがあったが、実はけっこう簡単にできることがわかった。
以下のサイトを参考に設定してみた。
How to: Dual Monitor Setup on XFCE (Xubuntu)

設定例

ここで示す設定例は以下の通り。他のパターンでもこの応用になると思う。

  • ノートパソコンと外付けディスプレイがあり、解像度がいずれも1366*768
  • 外付けディスプレイを左へ配置する
  • パネル(Windowsでいうタスクバーのようなもの)はノートパソコン側のディスプレイにだけ出力する
  • それぞれのディスプレイに違う壁紙を設定する

設定エディタでディスプレイの表示位置を設定する

「アプリケーションメニュー」->「設定」->「設定エディタ」を開く。
「displays」->「Default」を展開すると、「LVDS」と「VGA-0」がある。LVDSがノートでVGA-0が外付けディスプレイになっているが、これは環境により異なると思う、多分。
「LVDS」->「Position」を展開し、「X」に「1366」を設定する。

ログアウト・ログインまたは再起動して、ログイン後にデュアルディスプレイで出力されることを確認する。

パネルを片側のディスプレイにだけ出力する

パネル上のどこかで右クリックして、「パネル」->「パネルの設定」を開く。
「出力」でどのディスプレイにパネルを表示するかを選択できる。僕の環境では「自動」と「LVDS」と「VGA-0」を選べるようになっているので、ノートパソコン側モニタを示す「LVDS」を選択する。

ちなみに「自動」を選んでおくと「複数モニタにまたがって表示する」のチェックをつけることが可能で、その場合は左右のモニタにまたがった長ーいパネルが表示されるようになる。

複数ディスプレイに違う壁紙を設定する

デスクトップで右クリックして、「デスクトップの設定」を開く。
デュアルディスプレイの環境であれば、タブ「背景」のなかに「モニタ1(VGA-0)」と「モニタ(LVDS)」があるので、それぞれで壁紙を設定する。

このあたりはUbuntuでは簡単に出来なかったような気がするので、Xubuntuというかxfceのアドバンデージということになるのかな。

Ubuntu 12.04 入れました

Ubuntu 11.04から標準として導入されたunityが気に入らなくて、昨年度?はずっとXubuntuを使っていたけど、やっぱり傍流はいかんかなと、unityを使いこなそうと思って、Ubuntu 12.04 LTSを導入した。

インストールに行ったこと

2chUbuntuスレで紹介されていた以下のサイトの情報を、つまみ食い的に参考にして設定した。

647 名前:login:Penguin [sage]: 2012/04/27(金) 02:53:44.03 id:kTfBwe/s (3)
Ubuntu 12.04 の設定(個人的メモ)
http://blog.goo.ne.jp/isc_subleader/e/482b412537e35fcecf8abf483ab9d7d8

ubuntu 12.04 beta2 インストール後、自分への忘備録
http://blogs.yahoo.co.jp/dachshund_chocolate_and_tan/4629802.html

Ubuntu 12.04 LTS Precise Pangolinのインストールとインストール直後のシステム設定
http://ubuntuapps.blog67.fc2.com/blog-entry-384.html

Ubuntuをインストールした直後に行う設定 12.04 Precise Pangolin編
http://www.k5.dion.ne.jp/~r-f/sicklylife/memo/ubuntu1204/setting_and_install.html

UbuntuPrecise
http://www2.hyo-med.ac.jp/~tanimura/Ubuntu/UbuntuPrecise.html

他にあったらよろ

【deb系】Ubuntu Linux 57【ディストリ】

基本的にやったことはこのくらい。

  • ホーム配下のディレクトリ名を英語表記に変更 (ex. デスクトップ->Desktop)
  • デュアルディスプレイの設定
  • フォントをインストール
  • よく使うソフトのインストール(vim/gvim, chromium, jd, byobuくらい)
  • unityランチャーのアイコンサイズを小さくした

本当はランチャーを隠しておきたかったんだけど、ランチャーの表示位置が右側ディスプレイの左になっているせいか、マウスカーソルを左側ディスプレイへ移動するときに引っかかりがあり、これがちょっとストレスになりそうだったので、やめた。ランチャーの表示位置を変更することもできそうだけど、Xubuntuより複雑そうな標準のデスクトップをカスタマイズする気にならなかった。
あとはこれかな。

651 名前:login:Penguin [sage]: 2012/04/27(金) 03:23:27.62 id:kTfBwe/s (3)
フォントの表示がおかしい場合はこれやっとけな

本家Ubuntuの日本語表示問題 Ubuntu 12.04編
http://blog.minawa.net/2012/04/ubuntu-ubuntu-1204.html

俺んとこは /etc/fonts/conf.d/69-language-selector-ja-jp.conf はあったんだが、
無いやつもいるらしい。

日本語フォントの文字間隔が妙に広いというか、間延びしたようだったので、上記サイトにあるコマンド実行で修正した。

フォントのインストールは、"$HOME/.fonts"か"/usr/share/fonts"配下にファイルを配置するか、パッケージをインストールして導入する方法があるが、どっちが正しいんだろう。僕はパッケージから入れている。ちなみにUbuntu Japanese Team Wikiには、「ttf」または「otf」で始まるパッケージ名がフォントだよと紹介されているが、今は「fonts-」で始まるパッケージ名のほうが正しいのかな。

fontsで始まるパッケージの一部。

fonts-takao					install
fonts-takao-gothic				install
fonts-takao-mincho				install
fonts-takao-pgothic				install

ttfで始まるパッケージはたったこれだけ。otfで始まるパッケージにいたってはひとつもなかった。

ttf-dejavu-core					install
ttf-dejavu-extra				install
ttf-freefont					install
ttf-indic-fonts-core				install
ttf-mscorefonts-installer			install
ttf-punjabi-fonts				install
ttf-ubuntu-font-family				install
ttf-wqy-microhei				install

apt-cache search で検索するとたくさん見つけるけど、その多くの説明に「dummy package」という文言が含まれている。

他にもやったことがあった気がするけど、覚えている分を羅列した。

何を使っても一緒かもと思う

家のパソコンでやることといえばこのくらいだ。

Xubuntuを使っていたときは、Gnome Doっぽいランチャー起動がCtrl+Spaceで、unityではそれがSuperキーに変わった、そのくらいの違いしか感じない。Xubuntuと比べれば標準でCompizが動いている分ややもっさりしてるかな、という気がしないでもない。ファイルマネージャはXfceのThunarよりnautilusのほうが機能充実していて好み。
Xubuntuじゃなきゃ、Ubuntuじゃなきゃできないことってのが特にない。より軽いほうがいいし、まともに使えるようにするまでの手間は少ないほうがいい。軽さに関してはXubuntuに分がある(Lubuntuのほうがもっとあるかも)。設定に関しては情報が充実しているUbuntuのほうがいい、って考えると、個人的にはどれ使っても一緒かなと思い始めてる。

ESCではなくCtrl+[で

Vimの話。
挿入モード・上書きモードのどっちもだけど、コマンドモードに戻るためにESCではなくCtrl+[を使うようにするだけで、Vimの使い勝手の良さがぜんぜん違ってくる。指の移動距離を少なくすることができる、ということがあると思う。emacsほどではないにせよ、vimもCtrlキーはそれなりに使うし、どんなキーボードの配列であっても、ESCよりCtrl+[のほうがホームポジションを保ちやすい。

プラネテス

NHKで放送され、SF関連で表彰されたプラネテスというアニメ作品を観た。
宇宙に憧れた男と女が出会い恋に落ちる。男は現実主義者だった。 宇宙が人に厳しく、生き残るために他人を蹴落とすことを躊躇ってはいけないことを知っていた。女は楽観主義者だった。世の中にある数多の見過ごせない問題は愛が足りないから解決していないと考えている。
男は人類史上初の木星へ進出するプロジェクトへの参加に執念を燃やした。結果として、宇宙に対するシビアな考え方に拍車がかかり、楽観主義的な女と決定的な溝ができてしまう。
人類は宇宙へでるべきではないと考える、地球の後進国出身者で構成されたテロリストたちが起こした事件によって、女は重篤な障害を負った。男は非情さと引換えに実は失われていた仲間たち・師匠・恋人に気づいてしまった。
2クールのアニメ作品で、前半は宇宙開発を生業にする大企業に入社してデブリ屋(周回軌道にあって宇宙開発や宇宙船の運行の師匠になるゴミを片付ける部署)へ配属された少女・タナベの視点から描かれる。後半はデブリ屋の先輩・ハチマキが木星進出プロジェクトの三角のために会社を辞め、際立ってくる非情さとタナベとのすれ違いが主なエピソード。
宇宙は確かに厳しいのだ。タナベはハチマキの元カノであり実はテロリストの一員でもあったクレアを助けたが、その代償として酸欠にかかり、一命をとりとめたものの四肢を不自由にしてしまう。
愛がなければ見えないものがあるし、ハチマキの直情的な性格が二人を結びつけた、ということもある。
宇宙開発・貧困という格差、そういうテーマに陳腐で等身大のメロドラマを組み合わせてみせるこういうアニメはNHK制作ならでは、という感じがするし、富野には作れないだろうなあ、と思う良作のひとつだった。これは大満足。漫画のほうは面白いのかな。