三宅綾ブログ WING編 1-10

プロレスラーのブログというと、日常のことやトレーニングの話題や次期シリーズの宣伝のような内容が多く、ファンでもないと継続してチェックする気にはならないであります。そんななかでもプロレス・ブロガーとして人気が高い選手といえば、三宅綾。
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プロレスラーとしては、FMWW★INGと90年代インディー界の奔流に呑まれまくった選手という印象しかないのですが、同時期に三宅と肌を合わせた選手達のなかには有名になった選手が多いのです。話題の大半は三宅が在籍した団体に関する思い出話に費やされており、当時を思い起こす証言としてとても面白い。カテゴリやタグが使われていないため、過去の記事を読むのがけっこうつらいです。あと背景画像のせいで文字が読みにくいです。
昨年5月から書いているWING編をまとめてみました。とりあえず10話まで。ちなみにその前にやっていたFMW編はかなりネガティブな話題が多いです。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51312570.html

WING旗揚げの直前の合同練習について語っています。三宅以外の参加メンバーが「WINGは格闘技路線である」と認識しており、三宅は戸惑いを覚えます。ポーゴは否定。
合同練習には斉藤彰俊木村浩一郎徳田光輝保坂秀樹鶴巻伸洋、力王(初代ザ・シューター)、臼田勝美が参加していたようです。

初対面の臼田選手が「どっちが強いかハッキリしようぜ」と言わんばかりに、自信誇らしげに「三宅さん。スパーリングお願いします」と言われ極められまくったのをハッキリ覚えてます。
プロレス的のロープに追い詰めての攻防ではFMW2期生だった鶴巻選手が、私の顔面をロープ際で力いっぱい張ってきました。

ファン(客)のいないとこの練習でこうゆう事するか?
あ、取り敢えずFMW時代の上下関係を払拭したいのかな?
練習後「鶴。あの頃(FMWの頃)悪かったな。」と謝りました。

とりあえず謝ってくれる三宅さんが好きです。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51316271.html

WING旗揚げは無事に終了。血気盛んなプエルトリカン相手に格闘技戦を挑める選手はいなかったようです。格闘技路線と認識していた多くのメンバーは後に退団します。

旗揚げ当初フロント陣も「格闘技路線」と「プロレス路線」で対立してましたから、更に私は混乱しました。
今振り返ってもWINGは旗揚げ前からなんかギクシャクしてました。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51317148.html

格闘技なのかプロレスなのか、当時そのへんの路線がはっきりしなかったその背景には、当時社長だった大迫と茨城の対立がありました。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51320562.html

ある地方大会のメイン後に松永光弘が乱入し、TNTが応戦。理由は分からないが、TNTはプロレスの範疇を明らかに超えたケンカファイトで、うつぶせになった松永の後頭部をイスで滅多打ち。異常事態に会場は静まり返るなか、松永はTNTに再戦をアピール。WINGの方向性が定まったときだったと三宅は語ります。

この時のTNTの恐ろしさは今でも忘れる事は出来ません。
倒れてる松永さんに対して、イスをななめに振り上げながらメッタ打ち。
「うつ伏せ」に倒れてる松永さんの「後頭部」にイスを振り上げるのですから、プロレスの範囲を明らかに越えてます。
この時何故TNTがケンカ・ファイトを仕掛けたのか?実は真相は今でも分りません。
お恥ずかしい話しセコンドで一部始終を間近で見てたハズの私ですが、「恐怖」で止める事が出来ませんでした。

勿論この日のTNTの「やり方」は決して評価出来るものではありませんが、当分欠場に追い込まれると思った松永さんがそのままWINGに出場した事に寄り、外人レスラーの「見る目」が変わったのは事実。
だから私に取ってのミスター・デンジャー誕生の瞬間は、バルコニーダイブよりずっと前の、この日の名古屋国際会議場での「乱闘」でした。
旗揚げ当初は路線の対立で居心地の悪いWINGでしたが、当時FMWやWINGを目の仇にしてたメジャー団体の中に、この日のTNTの「攻撃」に耐えられる人は果たして何人いるんだろう?
そんな事を考えながら、ちょっとだけWINGが好きになりました。

TNTについては、新日に参戦していたことだけ覚えてます。橋本が汚いヒゲを生やしていたことだったと思います。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51322107.html

WINGの練習はかなりハードだったそうです。コーチはリッキー・サンタナミゲル・ペレス・ジュニア、ダニー・デービス。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51323657.html

金村ゆきひろ金村キンタロー)と組んで、TNTとのハンディキャップマッチに挑みます。

こんな散々な負け方をしたのに、試合後控室で金村選手と「無事終ったー。生きて帰れたー」と、互いに生きてる喜びを噛み締めあいました。
開幕戦(名古屋国際会議場)でのTNTの恐怖が焼き付いてて、私も金村選手も完全にビビってました。
私に取ってTNTは「外人(レスラー)を怒らせたらこうなる」と言う事を身を持って教えてくれたレスラーかも知れません。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51330246.html

FMWターザン後藤が来場。乱入することもなく、報道陣に向かってWINGを批判し帰ります。あと練習や試合のスタイルとして、ルチャや格闘技の動きを取り入れたとか、スティーブ・ウィリアムスの総合参戦をきっかけにして総合の練習を始めてみたといった話題。珍しくまとまりのないエントリーです。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51334922.html

ギャラと(茨城以外の)フロント陣の大言壮語に三宅はあきれてしまう話です。

そんなギクシャクしてるある日、幡ヶ谷(渋谷区)にあったのWING事務所に行くと、大迫社長側にいた年配の方が自慢気に、そして大声で「実はね。私の親友が専修大学出身でそいつの後輩が長州力なんだよ。(WINGに)協力して貰おうと思えばいつでも話せるよ」と言います。
「ど素人だなぁ。どうでもいいから日本人選手の待遇なんとかしろよ。明日食べてく金が必要なんだよ」私はそう思ってました。
そうすると大迫社長も負けじと「私はアメリカに太いパイプがある。ジミー・カーター氏やドン・キング氏と話せるからいつでもWINGに協力要請出来る」と言います。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51336220.html

大会「スカイハイアゲイン」前に参加した合宿の話題。当時のWINGは金銭的には最悪でしたが、メンバーの結束は強かったのです。参加メンバーは松永光弘金村ゆきひろ(キンタロー)、ジ・ウィンガー・戸井マサル三浦博文・島田宏・茂木正淑徳田光輝、それに三宅綾。徳田はWINGでは非常に嫌われている選手で、このブログのWING編の前にやっていたFMW編で、徳田がいかにして嫌われたかが延々と語られています。

・・・徳田だけはバツが悪そうでした。
無理もありません。
斎藤(彰俊)さんは新日本プロレスに。木村(浩一郎)さん鶴巻伸洋選手はリングスに。
皮肉にもあれだけ格闘技路線を言い張った徳田が残ってしまいました。
この合宿でみんなの練習中の合間に徳田が
「ちょっとやらして」と言って1人でロープワークをしようとしたのを「初めて」目撃しました。
ロープに走り出したその瞬間・・・
「アタタタタ」
その場で崩れ落ちました。
心配して駆け寄ると「膝がはずれた。クセでもう治らない」と言います。
彼はそのまま練習をする事はありませんでした。
「コイツには格闘技路線は絶対無理だ」と「確信」した瞬間です。

徳田はWING同窓会大会で、受付に遺影を飾られるほど嫌われています。

http://blog.livedoor.jp/rose_color2002/archives/51337407.html

WINGが大迫派と茨城派に分裂しかかったとき、三宅はポーゴに付き従って大迫派につきます。しかし、大迫が立ち上げようとした団体・WMAは旗揚げ前に消滅してしまいます。ギャラとポーゴの話題が中心です。しかし、三宅は本当にポーゴが好きなんだなあ。